中世のスサノヲは、ただアマテラスに対抗するのみの存在ではなかった。この神は独特な神格をもり、変貌を続けている。既存の研究によって取り扱われなかったスサノヲの隠されている姿を考察することは、古代のみならず中世神話研究においても、既存の研究より一歩踏み出す方向を提示してくれるものと思われる。そこで、本研究ではスサノヲを通して最新の神話研究の成果を踏まえつつ、さらに新たな神話研究の方向性にまで論じている。
まえがき
第一章 スサノヲ研究史と新しい神話研究の眺望
第二章 『日本書紀』におけるスサノヲの変貌像
第三章 『古事記』と成長するスサノヲ
第四章 「日本紀講」と変容する神話
第五章 『古語拾遺』に見えるスサノヲの変貌像
第六章 『先代旧事本紀』におけるスサノヲの変貌
第七章 『釈日本紀』におけるスサノヲ像(1)
第八章 『釈日本紀』におけるスサノヲ像(2)ほか
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