民俗学者として名高い著者は、自身が深く愛した湖国各地をくまなく踏査し、古習神事の聞き取り・文献調査を重ね、生涯その神事研究に携わった。そうした成果の中から、古代の息吹を多く伝える湖北地方の神事のうち、「祈年祭」の元型とされる「湖北のオコナイ」の記録を、滋賀県神社庁から委嘱を受け、まとめた正編「近江祭礼風土記」(昭和35年刊の復刊)。そして湖国全般の祭礼を記述することを目指した著者が、その続編として著した「続近江祭礼風土記“農耕儀礼”」は、惜しくも著者の絶筆となった貴重な調査報告である(昭和48年刊の復刊)。
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