江戸期の儒者,荻生徂徠を全く新しい視点から捉え直す.医者の子であり武士の家系に連なる徂徠は,幼少期から医学と兵学を学び,漢文の豊かな教養を身につけた.本書は,明,清,朝鮮など漢文圏との交流の中で彼が独自の思想と歴史認識をもつに至った過程を丹念に跡づける.
序 論
第一部 荻生徂徠の医学,兵学,文学(詩文論)
第一章 家系とその初期思想ーー医学と兵学をめぐって
第二章 明代古文辞派の宋学批判と詩文論ーー李攀龍と王世貞をめぐって
第三章 漢文学習方法論ーー訓読批判と「訳学」の展開
第四章 詩文論ーー徳川前期における明代古文辞派の受容と古文辞学
第二部 漢文圏における荻生徂徠の儒学
第五章 方法としての古文辞学ーー荻生徂徠の経学と漢文圏における受容と比較
第六章 歴史認識と政治思想ーー「聖人の道」の再構築と政治改革論
第三部 漢文圏における徂徠学派
第七章 朝鮮と徂徠学派ーー朝鮮通信使との交流と競争をめぐって
第八章 明清中国と徂徠学派ーー唐話学の展開および清朝認識をめぐって
結 論
Ogyu Sorai in the Chinese Literary Sphere: Medicine,Military Science,and Confucianism
Hung Yueh Lan
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