古代インド論理学の研究 -ブッダ・龍樹・ニヤーヤ学派ー
「実在論的立場」からインド論理学を確立したニヤーヤ学派に対し、「空の論理」によって激しい論争を繰り広げた龍樹は、いかにして、ゴータマ・ブッダの「争いなき立場(無諍処)」を実現したのか? 本書は、永年「ブッダの論理」を探求してきた著者の研究成果を集成し、古代インド論理学について新たな展望を開く、ブッダ、龍樹、インド哲学に関心を持つ読者待望の一冊!
はじめに
従来の研究の展望と本書の方法論
第1章 ゴータマ・ブッダ─「一切」を語ることば─
「空性」とは何か?
『スッタニパータ』第5章「彼岸道品」における「アジタ学人の問い」
第2章 ニヤーヤ学派─インド論理学の確立─
論理学書としての『ニヤーヤ・バーシャ』
ニヤーヤ学派の知覚論
ヴァーツヤーヤナの論理的立場
論証された神
ウッディヨータカラの命題論理学
ウッディヨータカラと有神論批判
第3章 龍樹とニヤーヤ学派─『方便心論』の世界─
龍樹とインド論理学の誕生
『方便心論』の作者について
仏教とニヤーヤ学派の論争をめぐって
インド論理学史における『方便心論』の反論理学
「六句論議」と「似因」をめぐる問題
第4章 龍樹著作の研究─論法の問題を中心に─
『大智度論』における四悉檀説
『百論』と『大智度論』の関係
『十二門論』における論法の用語をめぐって
『十二門論』「観性門」の偈と『中論頌』第13章第3偈をめぐって
結論にかえて
あとがき
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