北斎のデザイン 冨嶽三十六景から北斎漫画までデザイン視点で読み解く北斎の至宝
デザインは北斎に学べ。
現代において北斎の人気は衰えるどころか、
ますます大きくなるばかりです。
なぜ、ここまで北斎が人気なのか。そして
なぜ、時代を経ても変わらない魅力が北斎作品にあるのか。
本書では、その魅力の一つとして、
北斎作品にあるデザイン性の高さに注目しました。
日本美術史における葛飾北斎は幾度となく語られてきましたし、
その研究も膨大なものがありますが、
本書ではあえて、日本美術史における北斎ではなく、
現代のビジュアル・デザインの観点から北斎作品をみていきます。
一読して、モダン・デザインや近現代絵画との共通点までみてとれ、
きっと新しい北斎を発見することができるはずです。
第1章 構図
第2章 色彩
第3章 意匠
第4章 カメラ・アイ
第5章 季節と人間
第6章 幾何学的形態
第7章 線の魅力
第1章 構図
1-1 北斎が書き残した有名な構図法「三ツ割の法」
1-2 方向、動き、力を強調する「対角線」
1-3 浮世絵に動きとダイナミズムをもたらした「円弧と曲線」
1-4 静止画にリズムを生み出す同一形態の「反復」
1-5 正面に立ちはだかり隙間から見せる「シースルー」
1-6 視点の変化で日常を非日常に変える「高低差」
1-7 奇想天外な江戸のシュールレアリスム「超現実的表現」
第2章 色彩
2-1 新しい素材から誕生した「北斎ブルー」
2-2 現代の色彩理論が証明する「色彩調和」
2-3 江戸の粋な色使いを今に伝える「色数の制限」
2-4 現代のグラデーションと浮世絵の「ぼかし」
第3章 意匠
3-1 世界が注目する幾何学的な日本のデザイン「家紋」
3-2 着物、器物、建具の連続装飾文様「新形小紋帳」
3-3 日用品や道具に発揮される「日常の愉悦」
3-4 妖怪から建築まで森羅万象の「図解力」
第4章 カメラ・アイ
4-1 演出をリアルにする一瞬の「シャッター・チャンス」
4-2 遠くを引き寄せ不要なものを切る「望遠レンズの視点」
4-3 広い視野の全てに焦点を合わせる「広角レンズの視界」
4-4 ルーペで観察するような「マクロレンズ効果」
第5章 季節と人間
5-1 笑いと愛情にあふれる「人間味」
5-2 日本の四季文化を育む「花鳥風月」「雪月花」
第6章 幾何学的形態
6-1 橋や船、あるいは「西洋近代への関心」
6-2 世界一単純な基本形「丸と三角」
第7章 線の魅力
7-1 北斎の多彩な筆致と画法「大和絵・漢画・洋画」
7-2 版画の版下絵に始まり、銅版画の線を研究し、水墨画の線へ
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