日本の科学者2022年8月号 Vol.57(655号)
今から遡ること56年前の1966年3月,本誌『日本の科学者』創刊号が刊行された.刊行を後押しした背景の一つとして,当時における民主主義の危機が存在していたことに疑いの余地はない.
それから半世紀以上を経た今日,依然として民主主義は逆風にさらされている.
民主主義の深化や今後の在り方を模索することは,尊厳や平等に裏打ちされた市民生活を営む上でも喫緊の課題といえよう.本特集では,その一助を担うべく,民主主義を取り巻く国内外の様々な領域における言説や動向を取り上げ,その実態を分析することを目的とする.
(「現代民主主義を問う 吉岡宏祐」より)
《特集》
現代民主主義を問う
まえがき 吉岡宏祐
言葉の玉手箱 吉岡宏祐
アファーマティブ・アクション廃止派の台頭と「メディア」の役割 吉岡宏祐
気候変動と民主主義の新しい仕組み 伊藤久徳
民主主義的な「企業の変革」を 芦田文夫
辺野古のたたかいが日本の地方自治・法治主義に与えたもの 徳田博人,亀山統一,前田定孝
〈コラム〉原発差止訴訟のパラダイムシフト 河合弘之
〈コラム〉高校生4人が選択的夫婦別姓制度の導入を求めて請願,宇治市議会が採択 長野八久
【談話室】
寺子屋での学びのデザイン 堀内菜々美
【論文】
コロナウイルス禍における休業の実態分析 吉村さくら
【科学余話】
カリウムチャネルはK+イオンより小さなNa+イオンの通過をどのようにして阻止しているのか 老木成稔
【ひろば】
経済安全保障法による科学・技術の軍事動員と研究者支配 野村康秀
身近な地域での活動の勧め──民主的な地域社会を目指して 田島康弘
〈読者の声〉
〈科学者つうしん〉
〈編集後記〉(春日 匠)
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