戦国期にかずかずの武功をあげ、「御家人の長」と謳われた井伊家。溜詰大名としての政務の実態、「家」の意識とその継承の危機、幕末の徳川との主従関係の変化などを軸に、譜代筆頭として背負った使命とその変遷を描く。
プロローグ 徳川筆頭家臣の使命/譜代筆頭家の創出ー初代直政の時代(徳川の家臣となる/家康筆頭家臣へ/家康の天下取りを支えて)/大老の家の始まりー家の礎を築いた二代直孝(彦根藩主への道/家光政権への参画/家光政権への影響力/幼将軍家綱を支えて)/直孝の役割の継承(直孝の跡継ぎ/井伊直澄への家督継承/大老職の成立)/軍役と儀礼ー将軍家への奉公(軍役と各種の課役/将軍家儀礼での御用)/溜詰大名としての井伊家(大名殿席制と溜詰大名/井伊直幸の江戸勤め/帰国に伴う儀礼と御用)/「格別の奉公」に基づく家の継承(家督継承の危機と特例の承認/親族政策の転換)/幕末の動向と井伊家の御用(直弼の大老政治/徳川との主従関係の変質)/エピローグ 明治以降の社会の中で/コラム(井伊家当主の「三種の神器」/描かれた上意伝達ー「朝鮮通信使歓待図屏風」/井伊家歴代当主一覧/略年表
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