パリで散った天才画家の実像ー。
大正・昭和初期に活躍し、風景画家として独自のスタイルを確立した若き天才画家、佐伯祐三。
鋭い才気と奔放な個性で多くの人々を魅了した佐伯だったが、彼は同時に深い精神の不安定さも秘めていた。
そんな彼の精神的な苦悩は、その芸術と生涯にどのような影響を与えたのか。
そして、結核による若すぎる死という一般的な認識に留まらない、彼の人生とその死に秘められたドラマとは。
本書は、彼をよく知る人物の証言などを参考に、その生涯と人物像に迫りながら、佐伯祐三という天才画家の創造と病、そしてその短くも濃密な人生を探求する。
パリという芸術の舞台で散った男の夢と狂気を描き出す一書。
[目次]
第一部 佐伯祐三その創造と病 白矢勝一
一 「佐伯祐三」との出会いーー序に代えて
二 佐伯の軌跡
1.生い立ちと性格
2.推論・なぜパリに急いだか?
3.佐伯周辺の女性
4.米子の足の悪い理由と年齢についての考察
5.佐伯作品 その後の展開
三 佐伯の芸術
1.「このアカデミズム!」
2.下落合時代
3.佐伯の線
4.モランの荒行
5.もう一つの傾倒
6.佐伯と芹沢光治良
7.佐伯と宗教性
8.実景と佐伯の造形性
四 佐伯の病気
1.佐伯は精神分裂病!?
2.結核について
3.死の引き金かモランの荒行
4.発病
5.精神に異常が
6.佐伯と医師
7.さて佐伯は何を注射されたのだろう?
8.まとめ
五 佐伯の晩年
1.プロローグ
2.脱走事件
3.なぜクラマールの森へ行ったのか
4.自殺未遂はあったのか
5.考察
6.さて真実は
7.佐伯の死亡は何日?
8.佐伯の死の前の三日間
六 贋作事件
付録 医学と芸術の旅コラム 白矢眼科のHPより
人名索引
参考資料
プロフィール
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