女性死刑囚の心に迫る本格的長編犯罪小説!
幼女二人を殺害した女性死刑囚が最期に遺した言葉ーー
「約束は守ったよ、褒めて」
吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。響子は十年前、我が子も含む女児二人を殺めたとされた。香純は、響子の遺骨を三原家の墓におさめてもらうため、菩提寺がある青森県相野町を単身訪れる。香純は、響子が最期に遺した言葉の真意を探るため、事件を知る関係者と面会を重ねてゆく。
【編集担当からのおすすめ情報】
ベストセラー『孤狼の血』『慈雨』『盤上の向日葵』に連なる一年ぶりの長編!
「自分の作品のなかで、犯罪というものを一番掘り下げた作品です。執筆中、辛くてなんども書けなくなりました。こんなに苦しかった作品ははじめてです。響子が交わした約束とはなんだったのか、香純と一緒に追いかけてください」
ーー柚月裕子
レビュー(321件)
暗い
柚月裕子は好きな小説家ですが本作はとにかく暗い。盛り上がりにも欠けて読了後もモヤモヤしてしまいました。つまらないかと聞かれたらそんなことはないが柚月裕子はやはり男性を描いた作品のほうが断然おもしろい。
約束が何だったのか。そこに辿り着くまでのワクワクドキドキ感が大きく、早く知りたいという気持ちに駆られました。しかし、わかった瞬間、私は冷めてしまいました。少しがっかりでした。人の気持ちがわからないのかな、私。どうしてこんな辛い人生を歩まなければならなかったのだろう。悲しい気分でいっぱいになりました。主人公に好感が持てました。
モデルになった事件と照らし合わせて読んだ。 小説とノンフィクションの間のような作品で、初めてそういうのを読んだ。 私は小説とノンフィクション 別々の作品の方が好き。
ちょっとショッキング。イヤミス。でも何となく母性も。
深み
三原響子の死刑が執行された。10年前、自分の娘と、近所の幼女を殺めた罪である。遠縁にあたる吉沢香純は、遺骨と遺品を引き取るため東京拘置所へ。彼女は、響子のラストワードが気になって青森に出向く。田舎ならではの展開だろうし、一気読みの面白さではあるが、幾分、底の浅さが気になる。着想は悪くないし、テーマもよい。もう少し掘り下げて欲しかった。直木賞にも手が届く作家と期待。