セネガルで成立したイスラームの神秘主義教団の一つ、ムリッド教団のバイファル。イスラームの特筆でもある礼拝などを教義としていないことから、これまでは「逸脱」「異端」と等閑視されてきた彼らの実態を文化人類学的手法から解き明かす、世界初の試み。
凡例
まえがき
序章
第1節 セネガル共和国概要:民族、言語、宗教
第2節 セネガルのスーフィー教団研究
第3節 言説的伝統
第4節 本書の目的と構成
第1部 組織構造
第1章 セネガルのムリッド教団とバイファル
第1節 アフマド・バンバ
第2節 イブラ・ファル
第3節 ムリッド教団の構造
第4節 導師ー信徒関係の系譜:拡大していくムリッド教団
第2章 バイファルの教義と実践
第1節 「労働」と倫理
第2節 バイファルの生活様式
第3節 逆説の思想
第2部 組織における制度と実践
第3章 「労働」としての托鉢
第1節 アディヤと托鉢
第2節 バイファルの托鉢
第3節 托鉢の方法と目的
第4節 アディヤの使用用途
第5節 アディヤの論理
第4章 組織と「命令」
第1節 ジャウリンと「命令」
第2節 ジャウリンによる組織化
第3節 「命令」の伝達とアディヤ
第4節 導師ー信徒関係と「命令」
第3部 宗教的言説
第5章 修辞的な理由づけ
第1節 祭における口承実践
第2節 ニャーリ・ラッカにおけるワフターン
第3節 ワフターンにおける語彙、引用、階層的関係
第4節 過去の伝承と未来の行為への推論
第6章 聞こえない権威の声
第1節 権威の声
第2節 参詣
第3節 報告・引用発話の形式
第4節 聞こえない声
第5節 報告・引用発話と反復する非対称的関係
第7章 ワフターンにおけるテクストとしての過去
第1節 引用される過去
第2節 バラカ・カードと手紙
第3節 引用の技法
終章 バイファルの組織、教義、実践
あとがき
引用文献
索引
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