【POD】光ファイバ通信実用化研究の夜明け前ー NTT 基礎3 研の足跡ー
今年(2016年)は、光通信の研究を電電公社(現NTT)で開始すべく、電気通信研究所(通研)基礎研究部第3研究室(基礎3研)が発足した1966(昭和41)年からちょうど50 年。 光ファイバが実用的システムに使われようとは誰も思ってもいなかったであろう時代から、通研をはじめとする国内関係業界の光ファイバ通信研究は、ベル研究所・コーニング社に追いつき追い越せを念頭に、常に世界のトップレベルの研究内容をもって世界をリードしてきた。 この光ファイバ通信技術が、現在のインターネットや高速無線携帯端末をはじめとする大容量情報をハンドリングできるインフラを実現させ、広帯域サービスの提供を可能にしたと言っても過言ではなく、基礎3研の貢献は極めて大きいと考えてもいいだろう。 光ファイバシステムの実用化に関しては、実用化を担当した研究者たちの記録は多数あり尊重すべきものではあるが、実用化の前段の基礎研究が実用化にどのように貢献したかの記録は極めて少ない。 そこでこの50 年を記念に、基礎3 研に在籍した有志の研究者による記録を残すこととなった。 本書では、章ごとに各執筆者がそれぞれの研究に対する思い、バックグラウンド、人と人とのつながり、研究のオリジナリティ・貢献度などを思い思いの形で執筆し、まとめている。基礎研究者らしく、個々の考えを尊重した本である。
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