本の分厚さになかなか表紙を開くことができなかったが、冒頭の死体発見現場の残忍なところを過ぎてしまえば、あとは、スムーズに読める。平凡に生きてきた(?)鈴木陽子が、だんだん蟻地獄にはまっていく様子が自然で、こんな人も世の中に入るかもしれないと思わせる。冒頭の殺人事件の犯人が気になりながら、想像とは少し違う結末を迎えて、お勧め。,かなりの長編でしたが、ぐいぐい引き込まれてしまいました。 主人公は「鈴木陽子」という平凡な女性なのですが、平凡な女性がどんどん不幸になっていく展開にはリアリティがあり、読んでいてつらくなるほどでした。 一方で、陽子の流されやすい性格や、後先考えずに衝動で決めてしまうところ、成人した女性にしては思慮が浅すぎるのでは?と感じる部分も多かったです。 そんな陽子があれほど大胆な計画を遂行するなんて!すっかり騙されてしまいました。 メインとなるトリックもさることながら、細かな伏線がさりげなく散りばめられていて、後からこの時の……と思うことも、色々とありました。多分、気が付いていないだけで、まだまだたくさんあるのかもしれません。 長いので、二度読みは大変ですが、気になるところは何回か読み直したいと思います。,かなりの厚さがありましたが、届いて一気に読めました。 同年代の女性の波乱万丈の人生に、かなり感情移入できました。,面白い本でした。ロストケアを読んで、この作家さんのファンです。
レビュー(169件)
本の分厚さになかなか表紙を開くことができなかったが、冒頭の死体発見現場の残忍なところを過ぎてしまえば、あとは、スムーズに読める。平凡に生きてきた(?)鈴木陽子が、だんだん蟻地獄にはまっていく様子が自然で、こんな人も世の中に入るかもしれないと思わせる。冒頭の殺人事件の犯人が気になりながら、想像とは少し違う結末を迎えて、お勧め。
伏線がすごい
かなりの長編でしたが、ぐいぐい引き込まれてしまいました。 主人公は「鈴木陽子」という平凡な女性なのですが、平凡な女性がどんどん不幸になっていく展開にはリアリティがあり、読んでいてつらくなるほどでした。 一方で、陽子の流されやすい性格や、後先考えずに衝動で決めてしまうところ、成人した女性にしては思慮が浅すぎるのでは?と感じる部分も多かったです。 そんな陽子があれほど大胆な計画を遂行するなんて!すっかり騙されてしまいました。 メインとなるトリックもさることながら、細かな伏線がさりげなく散りばめられていて、後からこの時の……と思うことも、色々とありました。多分、気が付いていないだけで、まだまだたくさんあるのかもしれません。 長いので、二度読みは大変ですが、気になるところは何回か読み直したいと思います。
かなりの厚さがありましたが、届いて一気に読めました。 同年代の女性の波乱万丈の人生に、かなり感情移入できました。
かなりオススメです。
面白い本でした。ロストケアを読んで、この作家さんのファンです。