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蓋を開けたら最後、この近江屋に災いが降りかかる…。決して中を見てはいけないというその黒い文箱には、喪の花・木蓮の細工が施してあったー。物言わぬ箱が、しだいに人々の心をざわめかせ、呑み込んでいく表題作。なさぬ仲の親と子が互いに秘密を抱えながらも、寄り添い、いたわり合う「お墓の下まで」。名もなき人たちの日常にひそむ一瞬の闇。人生の苦さが沁みる時代小説八篇。
蓋を開けたら最後、この近江屋に災いが降りかかる…。決して中を見てはいけないというその黒い文箱には、喪の花・木蓮の細工が施してあったー。物言わぬ箱が、しだいに人々の心をざわめかせ、呑み込んでいく表題作。なさぬ仲の親と子が互いに秘密を抱えながらも、寄り添い、いたわり合う「お墓の下まで」。名もなき人たちの日常にひそむ一瞬の闇。人生の苦さが沁みる時代小説八篇。
レビュー(123件)
短い話が沢山入った短編小説です。堪忍箱だけイマイチ後味がよくありませんでしたが後は全て良かったです。でも短い話なのに読みがいのある話で一気に読み切りました!
期待はずれ。
この作者は長編の方が光っていると思います。
通勤のお伴
主人への通勤本としてプレゼント。宮部みゆきははずしません。
『孤宿の人』読破直後に読んだので、若干物足りなさを感じましたが、それは短編集と長編を比較する方が悪いですね。結局、一気に読み終えました。安心してお勧めできる「宮部ワールド」です。
江戸物が好きで見つけては、購入しています。 堪忍箱は、人の心がうまく書かれていたと思います。 どの時代も、いろいろなおもいがありますね。