特集:西遊記 そして玄奘の伝説と事績
監修 吉村誠(駒澤大学仏教学部仏教学科教授)
七世紀中頃、インドに法を求め、玄奘三蔵は国禁を犯して長安を出た。
そして法師の帰国から約千年。小説『西遊記』が“完成”する。
孫悟空・猪八戒・沙悟浄らの活躍、仏・菩薩や神々の助けで大願を成就する、
その奇想の西天取経物語は、今なお大きな人気を保つ。
『西遊記』とは何か。仏教の視点からその源流を辿るとともに、三蔵法師のモデルとなった実在の玄奘について、その偉大な事績と生涯の一端を探る。
西遊記の源流と千年史
民衆の注目。敦煌文書の物語
孫悟空は「空」を「悟る」のか
三蔵法師の旅立ちと結末
最古の祖型『大唐三蔵取経詩話』
講談から白話小説の金字塔へ
元代・三弟子がついに揃う
三弟子の原型と変遷
沙悟浄 神から玄奘の弟子となる
猪八戒 慈恩大師と摩利支天
孫悟空 使者となった異国の少年
一行を助ける登場人物
立ちはだかる妖怪たち
『般若心経』から見る物語の変容
砂漠の悪鬼を退ける
恐るべき力から心の支えに
玄奘の旅路
玄奘の事績と生涯
三蔵法師の中の三蔵法師
玄奘が学んだ唯識とは何か
最後の偉業『大般若経』
人天の宝『大般若経』の力
特集関連企画
描かれた「猿」
監修・山下裕二 美術史家・明治学院大学文学部教授あ
詣 禅寺を訪ねる
澤田山少林寺 玄奘三蔵法師の御聖骨を奉安する
レビュー(0件)