日米戦争の最中、グルー大使は青年将校に殺された重臣斎藤實をI admired, respected, and loved と讃えた
日米双方の当事者の目で見た二・二六事件から「人間宣言」まで
第一部では、二・二六事件の前夜、駐日米国大使ジョーゼフ・グルーの夕食会に集った齋藤實夫妻と鈴木貫太郎大将、それにグルー自身を中心にして、これらの人々が第二次大戦中に行った平和への貴重な努力を、日米双方の史料の裏づけによって跡づける。
第二部は、ポツダム宣言受諾に際して日本が条件として示した天皇制の護持が、昭和二十一年一月一日、天皇の詔書渙発によってよりリベラルな形で維持されるにいたる、その過程の裏面を同じく史料によって明らかする。
講談社学術文庫版に掲載された五百旗頭真の解説に加え、岡崎久彦の書評、著者自身による新たな解説を付す。
まえがき
第一部 平和の海と戦いの海─二・二六事件から八月十五日まで─
第一章 グルー大使と齋藤實夫人
第二章 鈴木貫太郎の平和演説
第三章 昭和二十年初夏の日米交渉
第二部 「人間宣言」の内と外─ブライス教授と山梨提督をめぐって─
第一章 ブライス教授
第二章 山梨提督
第三章 人間宣言
第四章 ヴァイニング夫人
第五章 君子交淡如水
付 録
原本あとがき(一九八二年十月)
講談社学術文庫版へのあとがき(一九九三年二月)
解題 五百旗頭真
戦後の通俗史観を覆す人間ドキュメントー平川祐弘著『平和の海と戦いの海 二・二六事件から「人間宣言」まで』- 岡崎久彦
著作集第6巻に寄せて─開幕と閉幕の構図─ 平川祐弘
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