ブロックチェーン 相互不信が実現する新しいセキュリティ
参加者が誰もお互いを信用し合っていないからこそ、正確な計算結果が未来永劫保存される──。暗号通貨(仮想通貨)ビットコインを支える仕組みとして登場したブロックチェーンは、かつてのインターネットのように新たなインフラへと育ちつつある。本書はその本質と構造をわかりやすく解説し、新たな応用先まで展望。技術解説書のトップ著者が挑んだ、「これ1冊で網羅できる」ブロックチェーンの決定版入門書!
なぜ不正できないのか?
暗号資産(仮想通貨)との関係は?
どこまで応用できるのか?
参加者が誰もお互いを信用し合っていないからこそ、正確な計算結果が世界中で未来永劫保存される──。
暗号通貨(仮想通貨)ビットコインを支える仕組みとして登場したブロックチェーンは、かつてのインターネットのように新たなインフラへと育ちつつある。その本質は、構造はどうなっているのか?
社会を一変させる可能性を秘めた新技術の根幹と限界を見きわめるべく技術解説書のトップ著者が挑んだ、「これ1冊で網羅できる」ブロックチェーンの決定版入門書!
【目次】
第1章 なぜ社会現象になったのか
第2章 特定の値を導く「ハッシュ」
第3章 さまざまな事象への「ハッシュ」の応用
第4章 不正できない構造が連鎖していくしくみ
第5章 ブロックチェーンが抱える課題と他分野への転用
終章 最初の理念が骨抜きにされると、普及が始まる
〈「あとがき」より抜粋〉
ブロックチェーンが社会に浸透するにつれて、「初期の理想」とは違う方向へ技術が書き換えられ、運用の方法に変更が加えられていくだろう。
技術を理解し、使いこなそうとするとき、最初の印象を引きずり続けないこと、変化に柔軟に対応していくことはとても重要である。
本書は、思想に左右されない技術の核心部分を捉えられるように構成した。読者の学びの一助になれば幸いである。
レビュー(43件)
ハッシュはわかりやすい
立ち読みでハッシュの部分がわかりやすくて買いました。後半のブロックチェーンはなんとなく知ることができたので星3つ
ブロックチェーンの適用分野を知る
著者は、情報ネットワークや情報セキュリティが専門の岡嶋裕史さん。ビットコインなどの仮想通貨で使われている「ブロックチェーン」の原理と、メリット/デメリットについて解説した入門書である。 ブロックチェーンも人間が作った技術である限り、万能ではない。システムとしては非常にプリミティブなもので、Winnyに劣る部分もある。ブロックチェーンが適用できるのは、管理者不在で参加者全員が信用できないような状況で、けっして変更・削除しないデータを蓄積していく場合。ただし、データが極めて小さいものに限られる。また、原理的に、リアルタイム・トランザクション処理はできない。 逆に、管理者が明らかな業務系データの蓄積や、プログラムやコンテンツの配信には不向きである。銀行が取引履歴をブロックチェーンにすることもナンセンスだと感じた。電子マネーのようなリアルタイム決済もできない。 また、ブロックチェーンへの攻撃が無意味であることは、少なくともその内部で市場原理が働いていることを前提としており、もしも経済戦争のようなコストを度外視した国家レベルの攻撃が行われるとしたら、意外に脆いのではないかと感じた。 本書は、技術者向けというより、ブロックチェーンの適用分野を見極めるためのビジネス書という位置づけでとらえておいたほうがいい。巻末に技術書の紹介があるので、興味のある方はそちらも併読していただきたい。