分離菌株が同じ由来であるか否かを判定することは,アウトブレイクの検知,感染源の特定や伝播様式の探索のために重要である。近年,病院検査室や外注検査所での実施が容易になったPOT法が, MRSA,緑膿菌,アシネトバクター,ディフィシル菌などのタイピングで活用されている. また, MLST法も普及し、その他に遺伝子型別法としては, VNTR法が結核菌で利用されている. 本特集では感染対策や疫学調査に活用した具体的な事例をあげ,専門の先生方が新たな分子疫学解析法の原理や特徴を概説している.
■はじめに/大楠清文
■医療関連感染対策における分子疫学解析(総論)/金光敬二ほか
■食品由来感染症における分子疫学解析(総論)/小西典子
■次世代シークエンサーを用いた分子疫学解析(総論)/山本正樹
■次世代シークエンサーを用いたMRSA菌株の分子疫学解析/鹿間芳明
■POT法によるグラム陰性桿菌の分子疫学解析/藤倉雄二
■POT法を用いたC. difficile菌株の分子疫学解析/原 稔典
■ESBL産生大腸菌(ExPEC)の分子疫学解析/中村彰宏
■フーリエ変換赤外分光法(FT-IR)を用いた解析/小佐井康介ほか
■次世代シークエンサーを用いたMRSA分子疫学解析/荻原真二
■VNTR分析やゲノム解析を用いた結核分子疫学調査/瀬戸順次ほか
■MLST法を用いた梅毒トレポネーマの分子疫学解析/佐藤和佳菜ほか
■SARS-CoV-2の分子疫学解析/矢野拓弥
【地衛研だより】
愛知県衛生研究所/伊藤 雅
【心と体の健康管理ー人生100年時代を生き抜く】
大腸憩室炎の重要性/堀江 裕
【試薬および検査機器の検討】
新規嫌気性菌輸送用容器シードチューブ2‘栄研’の検討/西尾聡一郎ほか
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