エンジェルでもVCでもない新たな投資家 パラレル アントレプレナー
パラレルアントレプレナーとは、一社ずつ起業に挑むシリアルプレナーに対する著者の造語。海外と比較して、日本がITをはじめとするデジタルやテクノロジー産業で後れをとっているのは、投資が少ないことに加え、企業買収等に消極的な企業が多いことが拍車をかけているという。起業しても上場以外に大きな利益につながる出口がなく、才能ある人材の意欲を失わせている。
そこで、著者が実践・提唱するのが、いくつもの会社を並行して起業・上場に導くパラレルアントレプレナーとしての活動である。キャピタルゲインをゴールとせず、自社との共創を目的に、新しい産業につながる才能を持ったITエンジニアをスカウトし、起業を支援。単に資金を提供するだけでなく、経営について直々に指南し、営業面もテラスカイ社の営業社員、販売網を使って支援。バックオフィスについても当社は代行し、将来的なWin-Winを目指す。
著者は元IBMのトップ営業マンであり、米セールスフォース・ドットコム日本法人の立ち上げにも参画。そこから分離した形で右肩上がりに成長を続けるテラスカイ社は、当時はまさにベンチャー企業の一つであり、勝ち抜いてきた実績がある。IT業界での成功要因を誰よりも知っている。
本書では、そのノウハウを公開し、ITエンジニアの起業を促すとともに、IT後進国の日本の企業の在り方についても一石を投じるものとなる。直接的な読者ターゲットは起業を考えているITエンジニアとなるが、テラスカイ社はIT業界や経済界では注目を集めている企業の一つであり、業界関係や経営者など、幅広い読者を獲得するものと思われる。
はじめに
第1章 パラダイムシフトがチャンスになる理由
・「4+1」のパラダイムシフト
・なぜパラダイムシフトが重要なのか
・クラウドが全盛を迎えるまで
・勝ち組の寡占化
・DXはパラダイムシフトそのもの
・第5のパラダイムシフトは量子コンピュータ
・パラダイムシフトを生き残れる企業とは
第2章 クラウドインテグレーター
・インテグレーターに徹した理由
・売上は創業時の80倍に
・先行者であるメリット
・目指すは「エンジニアパラダイス」
・IT業界の働き方を変える?
・上場する意義
・3000億円を目指す具体的な道筋
第3章 パラレルアントレプレナーとは?
・パラレルアントレプレナーのメリット
・パートナー経営者の条件
・既存の会社が対象にならない理由
・「VC」との違い
・パラレルアントレプレナー6つのステップ
・経営者が悩む前に手を打つ
・バックオフィスの整備とスタッフ採用
・社外取締役としてKPIを管理
・信用力とマーケティング
・上場後の関係はパートナーの意思を尊重
第4章 パラレルアントレプレナーと起業を実現
--ケーススタディー4社
・CASE1 株式会社サーバーワークス
・CACE2 株式会社BeeX
・CACE3 株式会社キットアライブ
・CACE4 株式会社リベルスカイ
レビュー(0件)