中学生の時代から60年にわたる人生と山登りー。学生時代、社会人、退職後の大病など様々な人生の局面において、通奏低音のように響いていたのは山登りであった。登山について語ることが、著者の人生を辿ることにもなっているユニークな山の本である。百名山ブームもあって、中高年になってから登山を始める人は多い。一方、かつて登山に夢中になっていた若者も、就職や結婚、あるいは健康上の理由で山から離れていく人も多い。その中で、半世紀以上にわたって山登りを続け、しかも正確な記録を残して来た著者の文章は、日本社会の変化とその中における登山の変容を浮かび上がらせる。
はじめに/第1章 山登りを始めた頃/第2章 大学時代/第3章 就職をしてから/第4章 退職・関西への移住・がんの発病、再び山へ/筆を置くにあたって/謝辞/山岳用語解説
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