第20回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作!
「連発される密室トリックの中ではドミノの密室がイチ推し。本格ミステリ刊行ラッシュの中に割って入るだけの力はありそうだ」大森 望(翻訳家・書評家)
「密室殺人づくしの趣向が楽しい。主役の二人をはじめキャラ設定もいかにもマニアックかつ軽快」香山二三郎(コラムニスト)
「これでもかというくらい密室ネタを盛り込んで、遊び心たっぷり。探偵役となる少女も謎めいていて魅力的だ」瀧井朝世(ライター)
「密室の不解証明は、現場の不在証明と同等の価値がある」との判例により、現場が密室である限りは無罪であることが担保された日本では、密室殺人事件が激増していた。
そんななか著名なミステリー作家が遺したホテル「雪白館」で、密室殺人が起きた。館に通じる唯一の橋が落とされ、孤立した状況で凶行が繰り返される。
現場はいずれも密室、死体の傍らには奇妙なトランプが残されていてーー。
レビュー(203件)
次々と被害者が出る中、楽しく推理談義が交わされ没頭する様に、違和感があります。学歴や嗜好など筆者の価値観がよく伝わってきました。
ラノベ感が残念・・・
謎自体は凄く面白いし、沢山の密室の仕掛けを思いつく著者の才能には脱帽ものだけれど、全体に漂うラノベ感がミステリーとしての面白さを薄くしてしまった気がします。著者は以前にラノベを書いていたと読後に知って納得。私見ですけど「このミス文庫グランプリ」だからと本作を手に取る人って、ラノベのような軽さを求めてないと思うんですよね。恐らくミステリーが好きで、いわゆる王道な推理小説を期待して読むのではないかと。そうなると、かなり期待外れに感じてしまいます。本作がデビュー作ということを考慮しても、文章力・人物描写ともに著者の力不足を否めませんが、プロットは素晴らしいと思います。