水圏生態系内への光の透過は水中での吸収と散乱に大きく影響される。したがって、水中での光の強さと色調は水深とともに大きく違ってくる。このことは、生態系内に生息する植物の生産性と種組成に大きな影響を及ぼす。この本は、水圏生態系内での光の役割について、総合的にかつ関連分野までも含めて著したものである。すなわち、水中での光の伝達の物理的側面から、水中の光環境に依存する光合成の生化学と生理学までを含む。水圏における光合成と生産に関わる研究者の方には是非とも読んで戴きたいものであり、植物生理学、湖沼学、海洋学の分野の研究者をめざす学生の皆さんにとっても非常に重要な情報を提供するものである。
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