村上氏の著書のなかでは駄作といえる気がします。,以前より口コミで気になっていた作品なので、まだ未読ですが非常に楽しみです。まだ読んでいないので☆を4つにしました。,村上春樹氏の長編短編を年代順に読んでいる。この長編は2年くらい前に読んだのだがレヴューを忘れていた。 主人公は村上氏と同時代の男性で,40代半ば。いつもの主人公。少年時代に「ちょっと変わった」女性に出会う。その後何人かの女性とつきあい,結婚して「運よく」事業が成功し「結構いい生活」をおくっているが,件の女性が突如現れ,夢か現かわからない朦朧とした時間が過ぎ,やがて一歩手前で「よくできたワイフ」との生活へ「ぎこちなく」戻る。でも,もう以前の日常は存在しない。 といったあらすじだ。莫迦にしているわけではない。こういう氏の小説がとても好きだ。ゆりかごに揺られて快楽を貪るような堕落感がいい。 物語の奥底には幾つかの秘密が隠されているのだと想像するが,今の自分には其処を掘る気分はない。「国境」では,最近多い非現実的な世界は展開されない。あってもおかしくないがめったに起きない現実が描かれていく。 登場人物は,この世代の男性の理想通りで,これもまたいいね(繰り返すが莫迦にしているわけではない)。主人公を自分におきかえて,自分の人生に登場した「島本さん」や「イズミ」を思い出しながら精神の時空旅行を愉しんだ。,またまたタイトルに惹かれて買ってしまいました。太陽の西って何よ? ヒステリア・シベリアナという病気で向かうところ? 毎日同じことの繰り返しは人を太陽の西に向かわせてしまうようです。,村上春樹さんの小説の中ではあまり評価の高くない作品ですが、村上さんならではの作品ですきですね~。誰もが持っている幻想を描いたおもしろい作品だと思います。見方によってはちょっと怖い話かもしれません。 私たちも日常接してる人たち以上に過去の幻影が影響を与えていることがあるかもしれない。それも自分たちが勝手に膨らませすぎた幻影が。。。
レビュー(628件)
村上氏の著書のなかでは駄作といえる気がします。
以前より口コミで気になっていた作品なので、まだ未読ですが非常に楽しみです。まだ読んでいないので☆を4つにしました。
村上春樹氏の長編短編を年代順に読んでいる。この長編は2年くらい前に読んだのだがレヴューを忘れていた。 主人公は村上氏と同時代の男性で,40代半ば。いつもの主人公。少年時代に「ちょっと変わった」女性に出会う。その後何人かの女性とつきあい,結婚して「運よく」事業が成功し「結構いい生活」をおくっているが,件の女性が突如現れ,夢か現かわからない朦朧とした時間が過ぎ,やがて一歩手前で「よくできたワイフ」との生活へ「ぎこちなく」戻る。でも,もう以前の日常は存在しない。 といったあらすじだ。莫迦にしているわけではない。こういう氏の小説がとても好きだ。ゆりかごに揺られて快楽を貪るような堕落感がいい。 物語の奥底には幾つかの秘密が隠されているのだと想像するが,今の自分には其処を掘る気分はない。「国境」では,最近多い非現実的な世界は展開されない。あってもおかしくないがめったに起きない現実が描かれていく。 登場人物は,この世代の男性の理想通りで,これもまたいいね(繰り返すが莫迦にしているわけではない)。主人公を自分におきかえて,自分の人生に登場した「島本さん」や「イズミ」を思い出しながら精神の時空旅行を愉しんだ。
太陽の西?
またまたタイトルに惹かれて買ってしまいました。太陽の西って何よ? ヒステリア・シベリアナという病気で向かうところ? 毎日同じことの繰り返しは人を太陽の西に向かわせてしまうようです。
「国境の南、太陽の西」 --- 村上春樹著
村上春樹さんの小説の中ではあまり評価の高くない作品ですが、村上さんならではの作品ですきですね~。誰もが持っている幻想を描いたおもしろい作品だと思います。見方によってはちょっと怖い話かもしれません。 私たちも日常接してる人たち以上に過去の幻影が影響を与えていることがあるかもしれない。それも自分たちが勝手に膨らませすぎた幻影が。。。