前著『未来の戦死に向き合うためのノート』で衝撃を与えた、知覧特攻記念館での研修などによる、特攻の自己啓発的受容の拡大。本書は、『永遠の0』(百田尚樹)、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(汐見夏衛)など近年ベストセラー化する大衆小説を含む、比較的メジャーな特攻文学を幅広く参照しながら、既存の歴史認識の枠組みを無視した感動や継承の先にある近未来を予測しつつ、それらとうまく付き合う道筋を探る。
【仮目次】
はじめに 特攻の物語のどこで号泣するのか
第1章 遺書から文学へーー感動の再現性の探求
第2章 継承のメディアとしての特攻文学
第3章 感動のメディアとしての特攻文学
第4章 死んだ仲間と生き残りーー鶴田浩二と戦中派的情念
補章 否定と両立する包摂へーー『未来の戦死に向き合うためのノート』をめぐる対話
おわりに 「同期の桜」と「春よ、来い」を聴きながら
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