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「命売ります。お好きな目的にお使い下さい。当方、二十七歳男子。秘密は一切守り、決して迷惑はおかけしません」目覚めたのは病院だった、まだ生きていた。必要とも思えない命、これを売ろうと新聞広告に出したところ……。危険な目にあううちに、ふいに恐怖の念におそわれた。死にたくないーー。三島の考える命とは。「案外、純文学作品ではない、したがって誰もそこに魂の告白を期待していない、『命売ります』のような小説のなかでこそ、こっそり本音を漏らしていたのではなかろうか。」(種村季弘「解説」より)1998年刊行の本書が2015年紀伊國屋書店 新宿本店の文庫年間売上ランキング1位に。「こんな面白い作品、ほっといていい訳ない」。隠れた怪作小説 30万部突破! !「仮面の告白」「潮騒」「金閣寺」といった代表作もすごいけど、いまの気分はコレでしょ。
レビュー(410件)
三島の作品とは思えない。読んでいて、安部公房の作品と勘違いしてしまうことが何度もあった。
三島の没後50年の特集番組を見ていて思わず買っちゃいました。
三島由紀夫でこんな面白い小説があったなんて!
本屋で気になっていて、買ってみました。移動のときに読みます。
意外感
新聞でこの作品の存在を知り購入。楽天ブックスはすぐ届くので嬉しい限り。 三島由紀夫の作品は殆ど読んでいたつもりですが、この作品は知りませんでした。とても面白く、作者の才能を感じます。一気に読ませてくれます。こんな作品も書いていたのかと驚きでした。