イスラームからつなぐ2 貨幣・所有・市場のモビリティ
イスラーム世界における経済制度、いわゆるイスラーム経済は、資本主義が抱えるさまざまな課題を解決しうる戦略知として大きな注目を集め始めている。イスラーム経済がもつ驚異的なコネクティビティと柔軟性に着目し、そのポスト資本主義的可能性を、他地域・他時代との比較も織り交ぜながら探究する。
総論 経済制度のモビリティとイスラームーーその独自性と普遍性(長岡慎介)
第1部 貨幣のコネクティビティ
第1章 なにが新たな貨幣を生み出すのかーー中世イスラーム世界における貨幣とその変容(亀谷学)
第2章 貨幣を合わせて贈与するーー沖縄とカメルーンにおける頼母子講のモビリティ(平野美佐)
第3章 イスラーム金融はいかに資本主義と対峙してきたのか(長岡慎介)
第2部 所有と市場のパラドクス
第4章 前近代イスラーム社会思想にみる経済生活ーーイブン・ハルドゥーン『歴史序説』における経済モデルと歴史(荒井悠太)
第5章 新たな経済が生まれるときーー中世エジプトのワクフ経済(五十嵐大介)
第6章 「低組織化」システムと市場ーー現代イランから見るもうひとつの解(岩崎葉子)
第3部 市場とモラルの相克とハーモニー
第7章 関係的取引の比較制度分析ーー信頼と連結性の視点から(町北朋洋)
第8章 国家なきインダス文明社会における「市場」とモラル、およびそのスケールについて(小茄子川歩)
第9章 市場が開示するモラル・コミュニケーションーーイスラミック・ツーリズムにおけるコネクティビティ(安田慎)
第10章 イスラーム経済とポスト資本主義ーー現代ワクフの再生が作り出す新しいモラル・エコノミー(長岡慎介)
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