現代は、わかりやすさ(=見た目)や手っ取り早さ(=効率性)がもてはやされる時代である。しかし、知識や情報が偏重されるあまり、こころの育ちが不十分な人々が増え始めている。こころが未発達なままだと、本当に大切なことに気づきにくくなってしまう。そして、お互いの意思疎通も困難となる。
本書は、哲学の入門書ではない。専門的な哲学書でもなく、一個人の人生論でもない。哲学書には思想家の文献を解説するものが多いが、著者独自の意見は少ない。本書は、哲学の専門家(=玄人)ではなく「シロウト」だからこそできる「自由な立場からの視点」による哲学書である。
「いままで気づかなかったこと(=想定外)に気づく」ことによって、既存の価値観にとらわれない自由な発想が可能となる。さらに、人まかせにせず「自分でやってみる」ことで興味関心が増し、数多くのことを発見できる。
息苦しい世相だが、世にはびこる偏見や分断が解消し、豊かな心が時代を超えて受け継がれていくことを願っている。
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