3時間くらいで終わってしまった。系図、繰り返しあちこち眺めていると、つくづくオモシロイ。フィクションで源氏物語の系図も出てきます(笑),女系図で歴史的人物同士の相克を解説していて、従来にない点で面白い。,元明天皇から元正天皇への皇位継承を女系継承と著者はいうが、そもそも男系・女系の意味がわかっていないのではないか。皇室の万世一系は父親を辿れば神武天皇に遡れることを言うのであって、父親が天皇であることを指すのではない。したがって、元正天皇に限らず、十代の女性天皇はすべて父系の天皇である。 また、著者の示す女系図に何の意味があるかわからない。母系・女系という限り、母親を辿って行く系図を示すべきであるが、著者の系図は、父系・男系と母系・女系がごっちゃになった系図であって、これを女系図というのは納得できない。 p19の「女系図」で、著者は清盛の血筋が今上天皇まで続くと説明する。系図によると、清盛以下経氏の娘経子まで男系が続き、経子の子・後伏見天皇で女系継承し、その後今上天皇へ続く(後伏見天皇から今上天皇までは男系継承である)と言いたいらしい。 その言い分に従ったとしても、女系継承しているのは、一回だけであり、残りは全て男系継承である。これを持って女系とし、今上天皇が清盛の血を引くとするのはいかがなものか。そもそも清盛の父親を辿れば神武天皇にたどり着く。今上天皇が清盛の子孫というのではなく、今上天皇も清盛も神武天皇の男系の子孫。それだけのことである。 著者の示す女系図とは、男系女系が混在し、直系傍系の区別もないものをいうようであるが、それを用いて、誰々が、誰かの子孫と言って意味があるのか? 何でもアリになってしまう。 例えば、著者の女系図の作り方で、清盛以下の系図が正確に100%作ることができたら、そこら中に清盛の血を引いた人がいるのでは? つまりそれらの人はみんな、今上天皇の親戚になる(著者の説明に従えば)。 著者は、用語の意味を、理解せずに使用しているのではないか。そのため、意味不明になる部分が少なからず見られる。さらに、自分で説明しておきながら、それを忘れ、論理破綻している箇所も多々見られる。 もし著者が、一般用語を、独自の解釈で使用しているとするなら、きちんと定義付けするのが常識だが、なされていない。おそらく、著者自身がわかっていないからではなかろうか。,タイトルに惹かれ購入。なるほど、なるほど。,子供を産むのは女性ですから、父が分からなくたって母は間違いない。たとえそれが天皇家でも。 系図が分かりやすくて今までにない歴史書です。
レビュー(22件)
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3時間くらいで終わってしまった。系図、繰り返しあちこち眺めていると、つくづくオモシロイ。フィクションで源氏物語の系図も出てきます(笑)
女系図で歴史的人物同士の相克を解説していて、従来にない点で面白い。
男系・女系の意味がわかっているのか?
元明天皇から元正天皇への皇位継承を女系継承と著者はいうが、そもそも男系・女系の意味がわかっていないのではないか。皇室の万世一系は父親を辿れば神武天皇に遡れることを言うのであって、父親が天皇であることを指すのではない。したがって、元正天皇に限らず、十代の女性天皇はすべて父系の天皇である。 また、著者の示す女系図に何の意味があるかわからない。母系・女系という限り、母親を辿って行く系図を示すべきであるが、著者の系図は、父系・男系と母系・女系がごっちゃになった系図であって、これを女系図というのは納得できない。 p19の「女系図」で、著者は清盛の血筋が今上天皇まで続くと説明する。系図によると、清盛以下経氏の娘経子まで男系が続き、経子の子・後伏見天皇で女系継承し、その後今上天皇へ続く(後伏見天皇から今上天皇までは男系継承である)と言いたいらしい。 その言い分に従ったとしても、女系継承しているのは、一回だけであり、残りは全て男系継承である。これを持って女系とし、今上天皇が清盛の血を引くとするのはいかがなものか。そもそも清盛の父親を辿れば神武天皇にたどり着く。今上天皇が清盛の子孫というのではなく、今上天皇も清盛も神武天皇の男系の子孫。それだけのことである。 著者の示す女系図とは、男系女系が混在し、直系傍系の区別もないものをいうようであるが、それを用いて、誰々が、誰かの子孫と言って意味があるのか? 何でもアリになってしまう。 例えば、著者の女系図の作り方で、清盛以下の系図が正確に100%作ることができたら、そこら中に清盛の血を引いた人がいるのでは? つまりそれらの人はみんな、今上天皇の親戚になる(著者の説明に従えば)。 著者は、用語の意味を、理解せずに使用しているのではないか。そのため、意味不明になる部分が少なからず見られる。さらに、自分で説明しておきながら、それを忘れ、論理破綻している箇所も多々見られる。 もし著者が、一般用語を、独自の解釈で使用しているとするなら、きちんと定義付けするのが常識だが、なされていない。おそらく、著者自身がわかっていないからではなかろうか。
タイトルに惹かれ購入。なるほど、なるほど。
系図が面白い!
子供を産むのは女性ですから、父が分からなくたって母は間違いない。たとえそれが天皇家でも。 系図が分かりやすくて今までにない歴史書です。