◆人はいかに生き、いかに死すべきか。老荘をはじめとする東洋の自然との共鳴を通して、人生への豊かな気づきをもたらしてくれる『モンテーニュ随想録』へのいざない。いまこそ読まれるべき名著。
◆「この書(『モンテーニュ随想録』)は哲学や神学をそこに学ぶためにではなく、自分の一生を幸福のうちに生き抜く術をそこに体得するために、読む本なのである。私がこんどの著述の中に言いたいのもこのことのほかにはない。」(本書より)
【目次】
序 章 《それは彼であったから、それは私であったから》か
--どうして私はモンテーニュの友となったかーー
第一章 《ゆく川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず》
第二章 《天地ハ我ト並ビ生ジ万物ハ我ト一タリ》
--モンテーニュとキリスト教ーー
第三章 《よろづの物の父母なる天地》と《我らの母なる自然》
--モンテーニュの自然と老荘の自然ーー
第四章 《死を学びえたる者は完全な自由を得る》
--乱世の思想家と生死の問題ーー
第五章 《無能無芸にしてただこの一筋につながる》
--モンテーニュのゆるがぬ自信ーー
第六章 フランスの廷臣から〈世界の市民〉へ
--無の思想家が異国漫遊の間に体得したものーー
第七章 《奈何トモスベカラザルヲ知リテ之ニ安ンジ命ニ若ウハ徳ノ至リナリ》
--神なき人間の至福ーー
第八章 《之ヲ倒置ノ民ト謂ウ》
--己レヲ物ニ喪イ性ヲ俗ニ失ウ者ーー
第九章 《両脚を座位よりは少し高く》
--モンテーニュ城館のいまむかしーー
第十章 〈リブレーリー〉の天井に記された五十七の格言
--『随想録』の尽きざる真の源泉ーー
第十一章 モンテーニュの創造的懐疑説
--〈現象学的・排去的〉懐疑説ーー
終 章 《思想を思想という形では主張することを欲しない思想家》
--《メ・レーヴリー》、覚めたる者の見はてぬ夢ーー
あとがき
新版あとがき
参考書目
索引
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