「肘掛椅子の人類学」と断じ去るのは早計だ。ただならぬ博引旁証に怖じる必要もない。典型的な「世紀の書」、「本から出来上がった本」として、あるいはD・H・ロレンス、コンラッド、そして『地獄の黙示録』に霊感を与えた書物として本書を再読することには、今なお充分なアクチュアリティがあろう。ここには、呪術・タブー・供犠・穀霊・植物神・神聖王・王殺し・スケープゴートといった、人類学の基本的な概念に関する世界中の事例が満載されているだけでなく、資料の操作にまつわるバイアスをも含めて、ヨーロッパ人の世界解釈が明瞭に看取できるのだから。巧みなプロットを隠し持った長大な物語の森に、ようこそ。
レビュー(23件)
満足
プレゼントに購入です。本屋で買うよりもかなり安く買えました。
なかなか興味深い本です。読みやすいですね。
趣味
内容にひかれて購入。 本は幅広く読んでいます。いろいろなジャンルが好きですが、最近いろいろな各地の民族学・宗教に凝っています。 これから読みたいと思います!
オカルティスト必読の書
作者の上から目線が気になりますが、 その膨大な知識量、情報量には驚かされます。 日本のミカドについても言及されており 興味深い一冊です。
このような魔導書が容易に購(あがな)えるとは・・・ つくづく、この国は訳書に恵まれていると感じるな。 しかしながら、本当に悍(おぞ)ましいのは第三版から訳出した完訳金枝篇の方だ。 フレイザーは初版刊行時には研究不十分の理論を、 第三版において完成させているのだからな。 もっとも、そのような書を個人で所有できる者は多くはあるまい。 では、失礼。ラ・ヨダソウ・スティアーナ。