国際社会における存在感がますます高まる中国。中国に関する情報も増え,その実像はつかみにくくなっている。本書は,さまざまなイメージをもたれる中国を,客観的に理解するために必要な政治・社会に関する基礎知識をわかりやすくかつコンパクトに解説する。
第1部 この大国をどうやって統治しているのか
第1章 統合ツールとしての中国共産党:組織と個人のダイナミズム(小嶋華津子)
第2章 「上有政策,下有対策」から「社会の安定」の時代へ:中央・地方・個人の微妙な力学(平野聡)
第3章 多民族統治の困難:「中華民族」の理想と現実(平野)
第4章 戸籍という身分制度:大量移動時代のパスポート(園田茂人)
第2部 市場経済化がどのような変化をもたらしているのか
第5章 階層化という鬼っこ:格差は社会に混乱をもたらすか(園田)
第6章 学歴社会の誕生:高等教育の大衆化という文化的遺伝子(園田)
第7章 経済成長は民主化をもたらすか:天安門事件後のエリート政治の新展開(小嶋)
第8章 消費され輸出される文化:グローバル化とローカル化のはざまで(谷垣真理子)
第3部 中国は世界で尊敬される国になるか
第9章 中国人は世界をめざす:華人ディアスポラの現在(谷垣)
第10章 自強という見果てぬ夢:愛国主義とナショナリズムのゆくえ(加茂具樹)
第11章 新しい国際秩序の誕生?:中国の「大国」外交とは何か(加茂)
第12章 友好から敵対へ?:日本の対中世論悪化をめぐって(園田)
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