狭義の心理的契約は、組織社会化におけるリアリティショック前に形成される期待権に絡まる初期キャリア形成での事象であるが、RJP等でこれを上手く処理していかないと第二新卒問題が生じてしまう。
これとは別に広義の心理的契約は、終身雇用を保障することによって、賃金カーブをコントロールしやすくする(年功序列やジェネラリスト等、ジェームス・アベグレンのいう日本的経営の3種の神器)労働契約の中でのエンゲージメントへの暗黙的な前提を指すと、デニス・ルソーは指摘した。
両者を含めて、雇用契約だけでは不十分で、心理的契約を行わないと心理的安息地が醸成されず、隠蔽・サボタージュ・機密のリーク・退職等が発生し、企業の有効性が妨げられると経営心理学でエドガー・シャインが指摘した。
本書は、エドガー・シャインが2023年2月26日に亡くなられる直前の2022年6月10日〜11日、7月8日〜9日に、そうした心理的契約をまとめた最終講義である。
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