あなたのように、人のために損ばかりしている人をお人好しと言う。この本は、そうしたお人好しのあなたに贈る本である。あなたのお歳はおいくつだろうか。未成年者なら、お人好しであることをやめることもできるかも知れない。しかし、すでに二十年以上もお人好しで生きてきたあなたには、もはや手遅れであろう。どうせお人好しで生きるしかないのなら、お人好しをやめようとして無駄にじたばたすることはない。正しいお人好しになる方がいい。この本はお人好しのあなたと共に、正しいお人好しになる道を考える本である(本文より)。
--利己から生まれる他者との対抗軸があふれる現代社会。そのさまざまな場面で心削られているお人好したちに、知識人としての高い見地から軽妙洒脱な文章で著者が送る、正しいお人好しになるための本。
はじめに/あいさつを惜しまない/約束を守ろう/正義を大切に/嫌われる「正義」という言葉/正義は中くらいの徳/正義を支えるもの/勇気を出そう/勇気と無謀/勇気の出番/ユーモアの価値/気前のよさ/矜持を備えよう/卑屈にならないこと/矜持が危うくなるとき(クレーマー問題)/感謝を忘れない/同情と憐憫/節制につとめよう/その他の望ましさ/謙虚を装わない/小さな親切/慎慮と決断/友愛/損を引き受けて生きる/改めて徳について/寛容とその限度/嘘をついていい場合/心の守銭奴にならない/あとがき
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