経済学のみならず、経営理論、企業行動、資本主義社会を検討する時、シュンペーター理論のキーである「イノベーション」という考え方は極めて現代的だ。本書では、「イノベーション」を扱う際の切り口として、現代人の生活を根本から変えようとしているスマートフォンに焦点を絞る。スマホに象徴されるICTパラダイムが、どのように新たな企業や経営スタイルを生み出し経済を発展させたのか検証し、「イノベーション」理論の現代性を確認していく。後半では、その発展が必然的に生み出していく格差の構造を解き明かし、資本主義の不安定性から社会主義への移行にまで言及していた後期シュンペーターの先見性を再評価する。
序 章 異端の経済学者シュンペーター
第1章 携帯電話産業の進化ーーイノベーションとは何か
第2章 スマートフォンが生み出した利潤とはーー『経済発展の理論』の読み方
第3章 スマートフォン時代と経済発展ーー生活はどのように豊かになったか
第4章 スマートフォンは格差を拡大するかーーイノベーションの功罪
終 章 イノベーションが導く未来とは
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