マスコミは人の不幸を娯楽にする怪物なのか
葛飾区で女子高生誘拐事件が発生し、不祥事により番組存続の危機にさらされた帝都テレビ「アフタヌーンJAPAN」の里谷太一と朝倉多香美は、起死回生のスクープを狙って奔走する。
しかし、多香美が廃工場で目撃したのは、暴行を受け、無惨にも顔を焼かれた被害者・東良綾香の遺体だった。綾香が”いじめられていた”という証言から浮かび上がる、少年少女のグループ。主犯格と思われる少女は、6年前の小学生連続レイプ事件の犠牲者だった……。
マスコミは、被害者の哀しみを娯楽にし、不幸を拡大再生産する怪物なのか。
多香美が辿り着く、警察が公表できない、法律が裁けない真実とはーー
「報道」のタブーに切り込む、怒濤のノンストップ・ミステリ。
【編集担当からのおすすめ情報】
解説は、ジャーナリストの池上彰さん。
レビュー(85件)
中山七里らしい読みやすい作品で、届いて一気に読みました。マスコミ報道について考えさせられる作品でした。
マスコミが、犯人でない人を犯人であるかのように伝えてしまった「誤報」がテーマとなっています。ただ誤報の被害者にも、間違えられる要素がないわけではなかった・・・幼くしてレイプ被害にあった人物が、高校生になってからは学校では特定の子をいじめる集団のボスとなり、学校の外では美人局をして金銭を得ていたわけですから。若くして性的被害にあった人がその後、無軌道な行動を取るようになるというのはさほど珍しいことではないけれど、被害者が転じて加害者になるというのは、まさにこのことでしょうね。
面白い!!
WOWOWドラマの原作本です。 とても面白く一気読みです。
軽く読めて楽しめる作品だと思う。中山七里さんの小説は、余り、深くないので、たまに読みたくなる。