「エントロピー」の誕生は難産だった。熱の動力をめぐるカルノー以来の苦闘をへて、熱力学はやがて第1法則と第2法則を確立し、ついにエントロピー概念に到達する。マクロな自然の秘密を明るみに出したそのエントロピーとは何か。「エネルギーの散逸」とのみ捉えられがちな誤謬を正しつつ議論は進む。第3巻は熱力学の完成とその新たな展開。マクスウェル、トムソンらの寄与とクラウジウスの卓抜な総合化、さらにギブズの化学平衡論により制約因子としてのエントロピーの本性が明らかとなってゆく。論文・書簡を含む多くの原典を博捜して成った壮大な熱学史。格好の熱力学入門篇。全3巻完結。
レビュー(6件)
早く読みたい!!
昨年末に『熱学思想の史的展開(1)』を購入、とても面白く興味深い内容だったため翌年1月中には読破。そのため慌てて1月中に『熱学思想の史的展開(2)』と『熱学思想の史的展開(3)』を同時に注文・購入しました。現在、『熱学思想の史的展開(2)』の「第15章断熱変化と気体比熱をめぐって」を読んでいます。早く『熱学思想の史的展開(3)』までたどりつきたいですね。