コミュニティケア[訪問看護、介護・福祉施設のケアに携わる人へ] 303号
総特集 意思決定支援 利用者の障壁と看護職の誤解
「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」の公表から約3年が経ちました。医療・介護職などのアドバンス・ケア・プランニング(ACP)に対する認識が広がる一方で、実際の現場では利用者にとっての障壁や看護職の持つ誤解により、本人の意思決定が実現しないケースも少なくありません。
利用者の意思決定の障壁となる要因としては、在宅移行等における病院看護職・地域の多職種間の連携不足や家族との意見の相違などが挙げられます。また、医療職の中には、自身の指示に従わない人・認知症や精神疾患を持つ人は意思決定能力がないと誤解している人もいます。
総特集では、まず意思決定における利用者の障壁と、意思決定支援において看護職の持つ誤解を明らかにします。次にACPに基づく意思決定支援の基本を押さえた上で、その障壁となる要因を取り除くために看護師に求められる役割と、支援のあり方について解説。併せて、支援の実際を紹介します。
[SPECIAL対談]
本人の“心地よい”選択のために看護師ができること 秋山 正子 × 佐々 涼子
序章 本人・家族の意思決定支援に向けて
〈提言1〉 本人・家族と循環型の対話を続けよう 宇都宮 宏子
〈提言2〉 本人の「納得できる選択」をめざす 佐々木 淳
〈提言3〉 当事者の抱える自己決定の難しさ 山口 育子
第1章 ACPに基づく意思決定支援の基本と病院看護職・多職種連携のあり方
〈解 説〉ACPに基づく意思決定支援と連携のあり方 西川 満則
〈報告1〉 病院看護職との連携により本人の決断を引き出す 田中 雄大
〈報告2〉 「自分らしく最期まで生きる」をかなえるために 池田 香奈・田口 志織
第2章 家族看護の視点から考える意思決定支援
〈解 説〉 家族の合意形成に向けた分析と支援 渡辺 裕子
〈報告1〉 家族との意見相違を解消し本人の希望を実現 濱戸 真都里
〈報告2〉 本人と家族の本音を引き出し、意向調整をはかる 田中 美樹
第3章 本人の意思が確認できない利用者への意思決定支援
〈解 説〉 「自己決定の尊重」を大原則とした支援 沼沢 祥行
〈報告1〉 認知症 支援者の倫理的感受性 田中 和子
〈報告2〉 看取り期 困難事例の振り返りから多職種での学びと情報共有を 中島 朋子
第4章 独居高齢者への意思決定支援
〈解 説〉 独居高齢者の意思決定を支えるACPの進め方 小笠原 文雄
〈報告1〉 本人の望む場所、望む生き方を支える 柴田 三奈子
〈報告2〉 本人・家族の意向の変化に柔軟な対処を 倉持 雅代
第5章 精神疾患を持つ人への意思決定支援
〈解 説〉 意思決定支援の軸となる5つの共有 小瀬古 伸幸
〈報告1〉 困難から希望への橋渡し 杉山 悠
第6章 資料
〈資料1〉 人生会議を始めよう! 大城 京子
〈資料2〉 心肺蘇生を望まない傷病者への救急搬送対応 鈴木 翔平
〈資料3〉 認知症高齢者等を支える制度・事業 白鳥 秀明
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