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南の中原に拠る農耕王朝と北の草原に拠る遊牧王朝。生業を異にする二つの王朝は、千年にわたり対峙し、たがいに覇権を争った。五胡十六国の戦乱から大元ウルスの統一まで、騎馬軍団が疾駆し隊商が行き交う、広大なユーラシア東方を舞台に展開する興亡史。伝統的な中華史観の枠組みを超え、多様な民族が往来する多元世界の歴史を描きだす。 いま、中国史をみつめなおすためにーーシリーズ 中国の歴史のねらい(執筆者一同) はじめに 序 章 ユーラシア東方史と遊牧王朝 一 中央ユーラシアの騎馬遊牧民 二 遊牧と農耕が出会うユーラシア東方史 第一章 拓跋(タブガチ)とテュルク 一 鮮卑拓跋部と北魏 二 唐と突厥の興亡 三 安史の乱の激動 第二章 契丹と沙陀 一 契丹の建国 二 沙陀の勃興 三 沙陀系王朝と契丹 第三章 澶淵の盟と多国体制 一 澶淵の盟への道 二 タングト・西夏の台頭 三 契丹情勢と北宋の西北経略 第四章 金(女真)の覇権 一 女真の勃興 二 金の覇権とユーラシア東方情勢 三 金の変革と北方情勢 第五章 大モンゴルと中国 一 大イェケモンゴル国ウルスの建国と拡大 二 クビライと大元ウルス 三 ユーラシアの東西交流と中国 おわりに あとがき 図表出典一覧 主要参考文献 略年表 索 引
レビュー(10件)
購入して良かった。今まで混乱していた中国と遊牧民国家の関係が、歴史的にしっかり理解できるようになりました。モンゴル人の歴史研究書(例えばバーバー、ナムジル等)は一覧の価値がないのかなと、チョットがっがりしました。本シリーズは全巻追加購入しました。