第一作『知の技法』はみずからの行為を自覚しようとし、第二作『知の論理』は現場のさまざまな関係に注意を払おうとする点において、ある種のモラルから出発していたが、第三作では知のモラルへの問いかけを前面に出し、大学の内外を問わず多くの人々とともに考えてみようとする。〈知の三部作〉完結編、待望の新装版化!
新装版刊行にあたって
はじめに
第I部 知のモラルを問うためにーー21世紀のモラルを求めて(小林康夫)
第II部 モラルの地平
人権 「知」の賢慮に向けて(樋口陽一)
国際法 国際法と公正(小寺 彰)
異文化理解 マジック・ミラーの盲点(リヒター、シュテフィ)
歴史 神話をこわす知(小熊英二)
第III部 モラルの現場
権力と反権力 社会的公正への道(隅谷三喜男)
教育 「学校的なもの」を問う(森 政稔)
戦争 〈美〉について(蓮實重彦)
政治的実践 エチカとエートス(カッチャーリ、マッシモ/訳 村松真理子)
第IV部 人間の場所
遺伝子 種と個のあいだで(長谷川眞理子)
生物としてのヒト 「奇妙なサル」に見る互恵性(長谷川寿一)
人間社会の成立 危機のモラル(船曳建夫)
人工物の世界 コレクションとアブダクション(吉川弘之)
第V部 モラルの希望
主体化 真理からフィクションへ(松浦寿輝)
探究心 大学と菩薩心(竹内信夫)
注意力 「魂の自然な祈り」(小林康夫)
結びーーそして希望せよ(船曳建夫)
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