「新しい韓国文学シリーズ」第1作としてお届けするのは、韓国で最も権威ある文学賞といわれている李箱(イ・サン)文学賞を受賞した女性作家、ハン・ガンの『菜食主義者』。韓国国内では、「これまでハン・ガンが一貫して描いてきた欲望、死、存在論などの問題が、この作品に凝縮され、見事に開花した」と高い評価を得た、ハン・ガンの代表作です。
ごく平凡な女だったはずの妻・ヨンヘが、ある日突然、肉食を拒否し、日に日にやせ細っていく姿を見つめる夫(「菜食主義者」)、妻の妹・ヨンヘを芸術的・性的対象として狂おしいほど求め、あるイメージの虜となってゆく姉の夫(「蒙古斑」)、変わり果てた妹、家を去った夫、幼い息子……脆くも崩れ始めた日常の中で、もがきながら進もうとする姉・インへ(「木の花火」)-
3人の目を通して語られる連作小説集。
レビュー(196件)
家族の中の孤独
家族、孤独、生、メンタル……現代社会が抱える様々な要素をあぶり出す。菜食主義といっても、むしろ拒食であり、心を病むと言うことは世界共通のテーマだと認識させられた。ただ、日本語訳が些か安直で、その点だけ★1つマイナスした。ノーベル賞作家には直接、関係なく申し訳ないが、読み手は日本人だから。
受賞おめでとうございます
ノーベル文学賞、受賞おめでとうございます! 表現力のダイナミックさに憧れます。 でも、お姉ちゃんと犬と鳥がかわいそう。 あと、お父さんが怖い。 作風はお父様と非常に似てると思いました。
一気に読めるが、、、、
予約購入だったので結構待ちました。 ヨンヘも姉もそれぞれ夫を拒む事ができなかった。 幼少期においては何事も家長である父に逆らえなかった。 韓国独特の儒教文化や男尊女卑が根付いている事が根底にあるのだろう。 ヨンヘは何も間違ってはいなかったのではないか?ただただ自分らしく生きたかっただけなのではないか? 色々と考えさせらせた。 【注意!】 ノーベル文学賞作品とはいえ性的な描写や血などの表現が多いです。(生々しいが美しいなと大人は思いながら読めますが)お子様には推奨できないかもしれません。 ただ例外的に読ませるのであれば親御さんが全てを読んだ上でよく判断してからの方が良いとは思います。