物理化学という言葉はなんだかいかめしい漢字ですし、音韻もごつごつしています。たぶん昔の学者はいかめしい音韻構造をもつ言葉を好んだのでしょう。言葉じたいは古めかしい言葉ですが、内容は皆さんの目の前で起こるいろいろな事柄について、どういうことが原因でそのようなことが起こるのか、その理由を原子・分子の性質から解き明かしてみせる、案外親しみやすいのが物理化学です。世の中の森羅万象といわれるもろもろの巨視的現象の間に不変な定量的関係を見いだし、わかりやすい言葉でその関係の原因を説明するのが物理化学です。本書を書くに当たっては、著者が学生時代に疑問に思ったようなところの説明を詳しくしています。数式についても著者の理解にそった説明をつけましたので数式嫌いの人も“ふん、ふん”といって読み進んでもらえるでしょう。
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