- 43
- 3.47
A女学院のニシ・アズマ先生の許にちょっとした謎が持ち込まれる、あるいは先生自らが謎を見つけ出す。すると彼女は、鋭い観察眼と明晰な頭脳でもってそれを解き明かすのだ!飄飄とした筆致が光る短編の名手による連作推理全十二編。昭和三十二年四月から一年間、『新婦人』に「ある女教師の探偵記録」という角書付きで連載され、後に一本に纏められた短編集の初文庫化である。
A女学院のニシ・アズマ先生の許にちょっとした謎が持ち込まれる、あるいは先生自らが謎を見つけ出す。すると彼女は、鋭い観察眼と明晰な頭脳でもってそれを解き明かすのだ!飄飄とした筆致が光る短編の名手による連作推理全十二編。昭和三十二年四月から一年間、『新婦人』に「ある女教師の探偵記録」という角書付きで連載され、後に一本に纏められた短編集の初文庫化である。
レビュー(43件)
あっさり風味
昭和30年代に女性誌に連載されていた推理小説の連作集なので、 おどろおどろしい話はほぼ一切無しです。 あっさりしていて平成の今に書かれた話に思えます。
知る人ぞ知る。
知る人ぞ知る、50年前の作品群。たかだか50年前なのに、カタカナの表記や出てくるコモノたちに昭和初期の味があります(乱歩とかね)。でも女主人公は自由で闊達な職業婦人で、物語に古臭さはありません。作者は早稲田大学の先生だったようで、作品集はこれ一つか?今になってなお読めるのが僥倖でしょう。作中でホームズに触れている箇所もあるので、シャーロッキアンは必読!