以前から石黒氏のものを読みたいと思っていました。少し硬く どんどん読み進むタイプの本ではありませんが 穏やかな感じをうけます。,TV情報番組で、東大生が影響を受けた本、の一冊として紹介されていたため、購入。 カズオ・イシグロさんの著書も初めてなので、妻が読んだ後に読もうと思っています。,2022年9月8日読了 長中篇。面白かった。 久しぶりにこんなに面白いのを読んだという感じ。俺の好み。 主人公の執事が、旅行に出かけてその道中に昔のこととかを回想する内容。最初は、昔は良かったみたいなのだったけど、段々、本当にこれで良かったのか、みたいな。でも、それが人生だ、みたいな。ありがちな形式の話。 日記形式になっているけど、これが本当の日記だったら、書くのにものすごく時間がかかったやろうなと思った。 生まれながらの執事で、執事とはこうあるべき打みたいなのを持っていて、それでちょっと変わった人みたいになっている。それが、「これで良かったのか」になっている。「執事の品格」と言うような言葉が頻出する。作品中で品格とは何かと問われ、「結局のところ、公衆の面前で衣服を脱ぎ捨てないことに帰着するのではないかと存じます」と答えている。,もともと英国貴族の物語が好きで読み始めました。話始めると止まらなくなりそうですが、美しいイギリスのお屋敷や風景を想像しながら一気に読み終えました。読み終わると「日の名残り」というタイトルがとても感慨深く、何度も読み返したくなる作品でした。少しでも時代背景を知っているとより楽しめる作品だと思います。,母用からのリクエストで購入しました。 本屋さんに在庫がなかったので助かりました。
レビュー(676件)
穏やか
以前から石黒氏のものを読みたいと思っていました。少し硬く どんどん読み進むタイプの本ではありませんが 穏やかな感じをうけます。
TV情報番組で、東大生が影響を受けた本、の一冊として紹介されていたため、購入。 カズオ・イシグロさんの著書も初めてなので、妻が読んだ後に読もうと思っています。
読書日記
2022年9月8日読了 長中篇。面白かった。 久しぶりにこんなに面白いのを読んだという感じ。俺の好み。 主人公の執事が、旅行に出かけてその道中に昔のこととかを回想する内容。最初は、昔は良かったみたいなのだったけど、段々、本当にこれで良かったのか、みたいな。でも、それが人生だ、みたいな。ありがちな形式の話。 日記形式になっているけど、これが本当の日記だったら、書くのにものすごく時間がかかったやろうなと思った。 生まれながらの執事で、執事とはこうあるべき打みたいなのを持っていて、それでちょっと変わった人みたいになっている。それが、「これで良かったのか」になっている。「執事の品格」と言うような言葉が頻出する。作品中で品格とは何かと問われ、「結局のところ、公衆の面前で衣服を脱ぎ捨てないことに帰着するのではないかと存じます」と答えている。
素晴らしいです。
もともと英国貴族の物語が好きで読み始めました。話始めると止まらなくなりそうですが、美しいイギリスのお屋敷や風景を想像しながら一気に読み終えました。読み終わると「日の名残り」というタイトルがとても感慨深く、何度も読み返したくなる作品でした。少しでも時代背景を知っているとより楽しめる作品だと思います。
母用からのリクエストで購入しました。 本屋さんに在庫がなかったので助かりました。