山の恵みをいただき、畑の実りを願い、ときに災害に脅かされながらも、森に生き続ける北上山地山村の人びと。
フィールドワークで訪れた安家に魅了され、そこに棲みつき、20年にわたって人びとと生活をともにした著者が描く、山棲みの暮らしとこころ。
2つの章を追加し、1つの章を大幅に書き換えた、増補改訂版。
第1章 北上山地山村の暮らしから──森にこそ生きてきた人びと
第2章 木の実の生業誌──森を食べる
1 ドングリを食べて生きてきた世界の人びと
2 山村の木の実食とアク抜き技術
3 照葉樹林文化論とアク抜き技術圏
4 旬を食べ貯蔵する暮らし
第3章 焼畑の生業誌──森を拓く
1 恐慌知らずの山村
2 岩泉町内に混在する二つの焼畑
3 北東北の焼畑を訪ね歩く
4 多様な焼畑の意味するもの
第4章 本当の桐は焼畑で育った──森を焼き木を育てる
1 会津桐の産地と桐栽培の衰退
2 会津藩政期における桐生産と販路
3 明治・大正期における桐生産の拡大発展
4 江戸から大正期までの桐栽培の指導書と分根法
5 桐生産における分根法と焼畑との関係
6 南部桐における分根法の伝播と焼畑との関係性
7 今後の課題と分根法の功罪
第5章 危機に備える重層的レジリエンス──森で生きぬく術
1 北上山地山村の自給的な食生活と木の実
2 森や畑が恵む保存食料
3 危機に備える保存のための在来知の展開
4 北上山地山村における危機への備えと対応
5 ストックの持つ意味と重層的なレジリエンス
第6章 野生中大型哺乳類の利用とその減少──森の獣を活かす
注
図表出典文献
おわりに
索引
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