桑沢デザイン研究所でデザイン史を教える著者がつむぐ「収納」の歴史
誰もがあたりまえに行っている行為「収納」。おもに住まいに関する収納を取り上げた書籍や雑誌の刊行はあとをたちません。なぜ収納の話題は尽きないのか。また、どうして私たちは物をどうにか収納しようとし続けるのか。
本書では、「住まいにおける収納がどのように語られてきたか」をテーマに、収納の歴史を3つの章と10のパートにわけて編成しています。私たちになじみのある現代から、過去にさかのぼるかたちで、時代ごとに変わっていく収納の意味や、それらがあらわれた文脈を、ことばを手がかりに取り上げます。
私たちは日々、デザインの所産である物を住まいのどこかに置いたり、隠したり、飾ったり、ときにはそのための収納用品を自らつくったりして、生活をかたちづくっています。収納の歴史は、名もなき人々のデザインの歴史でもあるのです。
レビュー(3件)
カバーと帯同様、本文の構成もシンプル。 引用一覧は行間が空いていて見やすい。 ただ、ページの上下の余白がありすぎるように感じた。 読みやすくはあるのだが、商品の価格を考えると、その余白を削るなどできなかったのか、と思ってしまった。 引用に対する見方はあくまで中立的。 梅棹忠夫についてページが割かれているのが興味深かった。 気になった点は、59ページの「コンテクスト」と69ページの「レイヤー」という表記。 「コンテクスト」なら「文脈」などと、日本語にしてほしかった。