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【もう「学校」だけに「学び」を頼らない!】 ●不登校という選択は誰にでも起こりえる ●むしろ、いまの学校制度に過剰適応することは危険ですらある ●少子化にもかかわらず、不登校の子ども・生徒の数は過去最高を記録している このような問題意識から、本書は生まれました。 最近では、教育現場でも無理やり登校させる指導は減りつつありますが、一方で、不登校の子どもたちの学び場は整備の途上です。 本書は、子どもたちが最適な学び場を選ぶ際の指針となるよう取材しました。 【本文より】 不登校をテーマにした本は、たくさんあります。 多くは、わが子の不登校に強い不安を感じている親の心に寄り添ってくれるような本です。 当事者による体験談も人気です。 不登校が起こる原因や構造を学術的に解明しようとする本もあります。 でもこの本は、いずれでもありません。 多くの親がイメージする一般的な「学校」に行かなくても、学べる場所がこれだけある、と紹介する本です。 そうすることで、「学校」に行かなくてもいきなり詰んだりはしないと伝えたい。(中略) 子どもの人生における学校の比重を減らせれば、子どもたちが学校で感じるストレスは減るはずです。 そうすれば、不登校はもちろん、いじめだって減るはずです。 【本書に登場する主な学び場】 ●不登校特例校ー星槎中学高等学校、西濃学園中学校・高等学校、岐阜県立草潤中学校 ●フリースクール─星槎ジュニアスクール、スマイルファクトリー、広島県スペシャルサポートルーム ●私学の生徒向け不登校支援センター─神奈川県私学修学支援センター ●オンライン不登校支援プログラム─カタリバroom-K ●通信制高校ー星槎国際高等学校、目黒日本大学高等学校通信制課程 ●不登校経験者が集う普通科高校ー北星学園余市高等学校 ●ホームスクール─ホームスクール&エデュケーション家族会、日本ホームスクール支援協会 ●不登校専門塾ービーンズ ●平日昼間の居場所ーいもいも 森の教室 など多数(順不同) 【目次】 序章 学校に行きたくないと言えたとき 第1章 不登校と社会の変化 第2章 居場所・塾・ホームスクール 第3章 学校から半歩離れる教育支援 第4章 不登校経験者が通う学校 第5章 フレキシブルに通える通信制高校 第6章 モザイク模様の学び環境へ 終章 親子で取り戻すそれぞれの自分 【著者プロフィール】 教育ジャーナリスト。 株式会社リクルートから独立後、数々の育児誌・教育誌の編集に携わる。 教育や育児の現場を丹念に取材し斬新な切り口で考察する筆致に定評がある。 心理カウンセラー、小学校教員としての経験もある。 著書は『ルポ森のようちえん SDGs時代の子育てスタイル』など70冊以上。
レビュー(7件)
一読の価値あり
どうしても不登校という言葉を聞くと、どうしたらよいか迷ってしまいます。様々な情報をもっているだけで余裕をもって対応ができます。そんな対応方法がとても参考になりました。
私はいい内容だと思います
不登校になってもさまざまな選択肢が存在することを、取材を基に紹介しています。 他の方のレビューなどでは、紹介しているところに偏りがある、という指摘があります。確かに、一般的によく出てくるような所の記述がほとんどなく、星槎グループなどが大きく取り上げられています。 しかし、よく読んでみると、これには意図があり、つまりは、大手のビジネスライクなところではなく、廃校の校舎などを利用した手作りの学校を重点的に紹介しているということなのです。 実際、某○ラークなど、老舗で大規模なところは、生徒数も多く、ビジネスとしては成功してると思いますが、ある程度毎日通学できるような人をメインにやっているようなところもあり、本当に寄り添っているかどうか、少しだけ疑問を感じます。もちろん、それらの学校もがんばっていると思いますが。 というわけで、より手作りで、言い換えると、より深刻なケースの生徒を預かっているような学校などを紹介しているという感じを受けました。著者の意図が理解できると、よい本だということがわかります。むしろ、学校の当事者が書くと(そういう本が多い)、自画自賛になりやすいので、こうした取材による記述の方が、意味のある情報になるかと思います。
勉強になります。
いろいろな選択肢を知りたくて購入。最新情報で、初めて知ることばかりで勉強になりました。 親の頭も柔軟にしなくてはと思います。