自分に向かってこれほど容赦ない歌は、なかなか見ない。そのうえ、彼女をとりまく日常、環境は、たいへんそうに見える。このほかにも、すばらしい両親が、壊れていく歌もあり、すっと何事もなく生きてきたかのように見える伊東柚月という人が、大きなものを乗り越えてきた人であることがわかる。
自分に辛辣な人は、強いからそれができる。プライドの高さ、強さがあるからそれができるのである。
(五行歌の会主宰 草壁焔太跋文より)
月の肩
それがなんだっての
肩甲骨の窪み
たゆたっている
痩せ女の意地
幸せになってゆけ
青い小花のワンピース
生まれてきたのは
君という未完成
張りつめた青を分けても
跋 草壁焔太
あとがき
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