出版社から忌避され、封印され続けた原稿は、ベストセラーに。そして待望の文庫化!--生まれ育った大阪・中津からスタートし、数多くのバブル企業家、政治家、ヤクザ、企業舎弟、フィクサーたちを取材して得られた許永中の実像は、「稀代の詐欺師」などではなかった! 「バブルの申し子」は何を守り、何を実現しようとしていたのか。日本で最も恐れられ、愛された男の悲劇!
●封印され続けてきた原稿が語る驚愕の真実!
●「裏社会の帝王」「最後の黒幕」「謎の日韓大物ロビイスト」の素顔
●獄中の許永中との60通を超える往復書簡が語る悲劇
●「朝鮮部落」と呼ばれた被差別部落の不条理
●政財界と裏社会をつなぐ「闇の伝達人」の役割
レビュー(6件)
あのバブルの頃の象徴の一人
許永中の名は、在日、同和、山口組とともに記憶され、それは、80年代後半から90年代前半の何かを象徴していた。この本は、あの時代の許永中とは何だったのかを知りたくて手にした。そして、許永中側の事実はある程度この本で知ることができる。 個人的には、もう一つ、許永中という人に関心があった。会社(本書に幾度となく出てくる住友銀行ではない)の人が退職後何年か経ってホテルで自殺した。新聞記事には、会社の名は出ず、なぜかその人は許永中の側近として紹介されていた。本書にその人のことはいっさい出てこない。だから、もっと、知らない事実があるのだろう。 あの時代を知っている人はそこまでだったのかと思い、知らない人はそんな時代がすぐそこにあったのかと思うのでしょう。