ヒトラー(一八八九─一九四五)とは何者だったのか。ナチ・ドイツを多角的に研究してきた第一人者が、最新の史資料を踏まえて「ヒトラー神話」を解き明かす。生い立ちからホロコーストへと至る時代背景から、死後の歴史修正主義や再生産される「ヒトラー現象」までを視野に入れ、現代史を総合的に捉え直す決定版評伝。
はじめに
第1章 兵士ヒトラーーー勲章と沈黙と
一 少年アードルフ/二 ウィーンへ/三 第一次世界大戦
第2章 弁士から党総統へーーカリスマの源泉とテロル
一 停戦と革命/二 カリスマ弁士の誕生/三 総フューラー・パルタイ統の党/四 ミュンヒェン一揆
第3章 国民的政治家への道ーー『わが闘争』と党の躍進
一 『わが闘争』/二 ナチ党の躍進/三 首相へ
第4章 総統兼首相としてーー一党独裁のなかの多頭制
一 一党独裁の完成と対ユダヤ人政策/二 政敵の粛清──「長いナイフviiiの夜」/三 再軍備と戦争への布石
第5章 「天才的将帥」から地下要塞へーー第二次世界大戦とホロコースト
一 史上最高の将帥(グレーファツ)/二 絶滅収容所の開設/三 独ソ戦の帰結/四 敗戦の足音
第6章 ヒトラー像の変遷をめぐってーー生き続ける「ヒトラー」
一 戦後の混乱とニュルンベルク国際軍事裁判/二 脱魔術化の過程/三 ヒトラー研究・ホロコースト研究の本格化/四 二〇〇〇年代──新たなるまなざし
おわりに
あとがき
参考文献/図版・地図出典一覧
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