200年以上安定していた幕府・社会はなぜ解体したのか。朝廷と幕府、幕藩関係、蝦夷地から九州までの在地社会、民衆運動、世界情勢との連動など、国内外の諸問題への対応を模索するも限界を迎えるまでを通観する。
プロローグ 内憂外患と近世日本の限界…荒木裕行
第1章 寛政改革から「大御所時代」へ…清水光明
1 一八世紀末の社会へーー初世中村仲蔵の視点から
2 政治改革の始動
3 政治改革の展開
4 政治改革の終焉とその後
第2章 一九世紀前半の天皇・朝廷と幕府…佐藤雄介
1 大御所時代の朝幕関係
2 朝廷財政からみた大御所時代
3 大御所時代後、ペリー来航までの朝幕関係
4 鷹司政通の台頭
第3章 「大御所時代」の幕藩関係…山本英貴
1 「大御所時代」の武家官位
2 大名の内願と御三卿
3 相馬大作事件と御三卿
4 官位をめぐる評議と家斉の意向
第4章 天保・弘化期の幕政…荒木裕行
1 天保の改革
2 阿部正弘政権
3 溝口直諒の幕政参画行動
第5章 一九世紀の蝦夷地と北方地域…谷本晃久
1 “長期の一九世紀”のなかの「蝦夷地」--秩序と特質
2 「異国境」と「国境」
3 在地社会の変容
コラム1 幕藩体制下の「異国」…福元啓介
第6章 民衆運動からみる幕末社会…野尻泰弘
1 越前国内の所領構成と福井藩札問題
2 鯖江藩村替えと反対運動の始まり
3 繰り返される幕領一三村の村替え反対運動
4 村替え中止と反対運動の内実
コラム2 貿易都市長崎再建の試み…吉岡誠也
第7章 幕末の日本、一九世紀の世界…小野 将
1 環太平洋からみる近世の日本
2 環太平洋からみる幕末の日本
3 大規模内戦の一九世紀
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