ことばと人とは、もはや生まれながらの運命的な結びつきをもたず、ことばは話者とは切り離された「財」とみなされている。さらに、それを習得した人そのものが「人材」という「商品」として流通する現代という時代において、新たに求められる「言語と経済」研究の諸相。
特集:ことばの商品化
〈序論〉「ことば」の商品化についての覚え書き/佐野 直子
経済言語学と言語景観 /井上 史雄
経済学から見た言語能力の商品化 ーー日本における英語力の賃金上昇効果を中心に/寺沢 拓敬
日本語能力検定と言語能力の商品化 /渡邊 則子
沖縄語(うちなーぐち)の商品化と言語景観 /宮平 勝行+ピーター・ペトゥルーチ
[インタビュー]池原 稔さんに聞く「商品としてのしまくとぅば」/聞き手:佐野 直子/解説:石原 昌英
[翻訳論文]言語の経済 /アマド・アラルコン(訳:塚原 信行)
〈あとがき〉「言語と経済」研究の今後の発展のために /塚原 信行
コラム 《ことばと社会と音楽》
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番 /パトリック・ハインリッヒ
投稿論文
ポライトネスと利害・関心 ーー東京都議会やじ問題をてがかりに/柳田 亮吾
書評
木村護郎クリストフ著『節英のすすめー脱英語依存こそ国際化・グローバル化対応のカギ!』/評者:塚原 信行
Ingrid PILLER, Linguistic Diversity and Social Justice: An Introduction to Applied Sociolinguistics/評者:佐藤 慎司
Esther-Miriam WAGNER, Ben OUTHWAITE, Bettina BEINHOFF (eds.), Scribes as Agents of Language Change /評者:イヴォ・ロレンツィン
連載報告 多言語社会ニッポン
琉球弧の言語〈18〉 めーらむに ならひたぼーり(宮良の言葉を教えてください)/半嶺まどか
移民の言語〈7〉 滞日ネパール人親子の葛藤ーー子どもの教育をめぐって/田中 雅子
手話〈10〉 大学教育における「日本手話」--「手話による教養大学」と「日本手話」による学位論文/斉藤 くるみ
近刊短評
Mokuzi(Contents)
執筆者紹介
レビュー(0件)